「お?何、恭汰が気になるのかよ?」

「あはは冗談だよね内田くーん、ていうか冗談じゃないと私何するかわかんないからね」

「お、おう…冗談冗談!!」

内田くんのあんまり、いや全然笑えない冗談を聞いて咄嗟に私は彼に詰め寄った。

どうやら私の顔のアップにときめいたらしい。

「いや、ときめいてねえし」

今のは声に出ていたらしいが鼻で笑われてしまった。

なるほど全くときめいてはいないみたいだ。

「で?
神埼、さっそくサボりなんていい度胸じゃない」

「まあな…あいつ、多分二日酔いだろ」

「…え、フツカヨイ?」

二日酔いとはよく大人がお酒を飲みすぎて頭が痛いと言うあの二日酔いですかね、と問うと内田くんはコクリと頷く。

「いやいや、まだ私ら未成年じゃ…」

「だって俺ら不良だし」

「…へえ。それで遅刻って、さすが神埼恭汰。バカねー」

本当に、バカ。