「顔真っ赤にして 何考えてんの?」 意地悪そうに ニヤリと笑った。 「…………別に…」 蓮の目から視線を外した。 「素直じゃねぇやつ」 あたしの頭をポンポンと 叩いてから 「………帰るか」 と言ってカバンを 持上げた。 「………うん」 まだ帰りたくないなんて 言えるはずもなく あたしたちはそのまま 手を繋いで帰った。