あたしは立ち上がり 一気に走った。 どこにいんのよ、蓮。 考えろなんて………… そんな時間いらないよ。 もう答えは決まってる。 「蓮!」 叫びながら あたしは廊下を走った。 「蓮!蓮……れーーー…っん!」 急に後ろから口を 押さえられたから すごく焦ったけど ………それも一瞬だった。 香水の匂いと ゴツゴツとした大きな手で すぐに蓮だと分かった。