「蓮!」

思わず声が出てしまったが

女子の黄色い声で

あたしの声は隠れた。




蓮はヅカヅカと

中に入っていき

あたしの横の椅子に

偉そうに座った。





先生達も呆れたように

ため息をつき


もう一度名前を呼んだ。












「永町 蓮。」


「はい。」