お兄ちゃんはあたしを 強く引き寄せて 車に乗せた。 「………お兄…ちゃ…ん。」 「んー?」 車の中で泣きながら あたしはお兄ちゃんに 何故か全てを話した。 蓮のこと、 雄平のこと、 雄平のお母さんのこと、 家を出てきてしまったこと、 今キャバ嬢で働いていること。 全てを話してしまった。