行く宛なんて無い。 りっちゃんとミサにも 悪い気がして頼れなかった。 「……もう、やだ…………」 ブランコに座りながら あたしは泣いた。 「ねぇねぇ、どうしたのー?」 学校に行く時間なのに 制服でブランコに 座っているあたしに 心配したのか声をかけてきた。 「大丈夫なんで…… 放っておいてくだ…さいっ……」