蓮と別れたあの朝に すぐに電話が入った。 「別れたのね。 物分かりが良い子で 助かったわ。 でも、雄平と付き合わなかったら ただじゃおかないから。」 クスクスと笑って 電話を切った 雄平のお母さんを あたしは忘れない。 いや、 忘れられないんだ。 あれから 雄平のお母さんは たまに電話をしてくると思えば 脅しの電話ばかりだった。