「る……いっ……。 起こせよ、バカ」 蓮は走ってきたみたいで 息を切らしていた。 「れ………ん…っ…ヒック… ど…しよ……ヒック…ヒック…………」 「大丈夫だから。」 蓮は泣いてるあたしを 強く抱きしめてくれた。 「れん…………。」 あたしも蓮にしがみつくように 大きな背中に手を回した。