「てか、木下先輩のことは どうなったわけ?」 抱き締めていた手を離して あたしをじっと見た。 「それがまだ、なの」 「るーちゃんはそのまま 放っておくの?」 「ううん。 雄平には今日話す。」 雄平には一番最低な事をした。 蓮を好きなまま 雄平と付き合ったけど 結局最後まで雄平を 好きになれなかった。 そしてまた あたしは蓮を取るなんて ……本当、最低。