「…………離せ、るい。」


「やだっ…………離したくない!!」



何言ってんの。

あたしには雄平が居るのに。


……………でも、



押さえらんない。



「………れんっ………れん」


何回も何回も

愛しい人の名前を呼んだ。







「………………るいが悪いからな。」



そう言って

街の中でキスをした。


もう辺りには

人が居なくて

あたし達二人だけだった。