「ここまでくれば、みんなに見えないから」


そう言うと一気にひなの体から力が抜けた


「心配かけて…すみません」


「無理して飲むからだろ

大丈夫か?」


「…気持ち悪いです

吐き…そう」


「トイレでは吐いてなかったもんな」


「吐きそうだったんですけど

ここで吐いちゃだめだって思って…」


「着いたぞ
気が済むまで吐いていいから」

「すみません…ウェッ」


そのあと、結構な時間ひなは吐き続けた