え…
なになに?!
「可愛いうえに無自覚とはね??ますます可愛いじゃん♪」
無自覚??
可愛い??
どれもあたしに当てはまらない…
ん~
なに話してるんだろ。
この人たち。
あたしの頭の上にははてなマークがいっぱい。
「とにかくよろしくね♪」
最後を締めくくるように米沢くんがウインクをした。
当たり前のように周りの女子たちからは黄色い悲鳴があがった。
その声を中川くんはうざったそうに耳をふさいでいた。
まぁ、そうなりますよね…
「んぢゃ、俺らは教室行くから♪」
そう言って彼らは嵐のように去って行った――…
