「ムリ!!!やっぱムリだよ。」 泣きそうになりながら、背中に張り付いて動かない。 「ここまで来たんでしょ?…もう、仕方ないな。」 ため息をつくと コンコン って、あたしが部室のドアをノックした。 「はい?」 出てきたのは大迫先輩。 「あの、誕生日ですよね?」 そう言って、カップケーキの入った箱を差し出した。 「え…ああ…ありがとう。」 少し戸惑ってたけど。 ニッコリと笑って受け取ってくれた。 それなのに。