届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…


「じゃあ、明日、絢音ちゃんに頑張れって伝えてね。」

そう言うと、カップケーキを持ったまま。

部屋に戻ってしまった。

「分かった。」

1人残されたリビング。

急に胸が苦しくなった。

…きっと、罪悪感だ。

お兄ちゃん以外の人に、プレゼントするんだもん。

もう、二度としないから。

そう決めた。

次の日。

放課後のサッカー部の部室前。

絢音に連れられて来たのはいいけど。

部室前に着くなり、急にあたしの後ろに隠れた。

「ほら、早く先輩を呼び出しなよ。」

背中にしがみつく絢音をムリヤリ部室のドアの前に立たせようとしたのに。