「今…うちの病院に…運ばれてきた。」 うつむきながら。 重たそうに口を開いた。 「カゼでも引いたかな?」 それで土曜日が無くなったって、お兄ちゃん心配してくれたの? 「…。」 お兄ちゃんは、言葉もなく首を横に振った。 「じゃあ、誰かのお見舞い?」 「…いいか、まだ分からないから。」 ギュッとあたしの肩をつかんだ。 「何そんなに深刻そうな顔してるの?」 思わず吹き出しそうになった。 だって、誰かのお見舞いくらいで、そんなに深刻な顔されても。 おかしいだけだよ。