「行って来れば?」
ニッコリと笑った。
「いいの?」
少し驚いて。
目が2回りも大きくなった。
「うん。だって、紗羽が他の男の子とデートだったら嫌だけど、絢音ちゃんは大事な友達でしょ?応援してあげるならいいんじゃなかな?」
「本当に…いいの?」
もう一度確認した。
「ああ。むしろ、大事な友達のためだろ?力になってあげなさい。」
その笑顔が。
キュウンって胸を締め付ける。
「うん。じゃあ、行ってくる。」
ニッコリと笑った。
せっかく、お兄ちゃんがそう言ってくれてるんだもん。
絢音のためにも行ってくる。
って、思ってた。
3日後…
それは突然だった。



