「お姉…さん。」

「やらずに悩んで迷って後悔するなら、最悪な結末だろうとそんなのは人生の中の針の先くらいなんだから。人の一生なんて、工事現場のライトの点滅と同じなんだよ。長いようで短いの。何があっても、時間がたてば笑える話になるんだから!!」

そう言って、ニッコリと微笑んだ。

「うん…ありがとう。」

ズッシリと心の奥に入り込んだお姉さんの言葉が、ジンワリと温かさを放って心一杯に広がった。

スッと立ち上がると、急いで玄関を飛び出した。

お姉さんの言葉の意味が背中を押してくれたから。

『アクション起こさなきゃ、何も変わらない。ウダウダ考えてるなら、行動してこい』

…って。

きっとその先に、あたしの心のモヤが晴れてくれる気がしたから。