「じゃあ誰?」
不思議そうに首をかしげる。
「恋愛感情とかじゃないですよ。」
呆れたかのような口調で、タメ息をついた。
「恋愛感情とかじゃないって…まさか…。」
眉を深くゆがめて顔が引きつっている。
「亮太でも丘芹でも晶でもないですから。」
サラッと否定した。
「でしょうね。晶くんは別として、亮太くんと丘芹くんが好きってなると、相当な物好きだわね!!」
腕を組んで、大きく頷いてるお姉さん。
確かに…。
お金か?
尚吾達狙いで接近したとか以外、あいつ等は可愛そうなくらい女に相手にされないからなぁ…。
一瞬、遠い目で考えてしまった。
「だから、恋愛感情じゃないです!!!」
すぐに我に返って、お姉さんの言葉に訂正。
「じゃあ、何だって言うわけ?」
「…気にはなるんです。でも、恋愛感情とかじゃなくて。」
ポツポツと話し出した。
話すつもりはなかったけど。
自然と口から言葉が出てきてしまう。
…もしかしたら。
胸の中につかえていた答えが分かるかも。
って、そんな小さな、小さな気持ちが。
きっと、言葉にさせてしまっているのかもしれない。
「イマイチ分んないんだけど?」
お姉さんの頭上には【?】マークがいっぱい。
「………似ているんです。」
「似ているって?誰に?」
「……霧生くんに。」
パッと、お姉さんの表情が暗く曇った。



