「そっか。どんな人と付き合うのかな?」
重い心がバレないよう。
平静を装って普通の会話しようとしてる。
「そうだな…外科の研修医に、すっごい美人が来たらしいから。ちょっと見に行ってみようかな?」
ズン…ズン…。
お兄ちゃんの口から出る言葉に。
一層、心が重たくなっていく。
「そんなに美人なんだ。」
「うん。才色兼備って言葉がピッタリの人なんだって。」
その笑顔が。
余計に重苦しくさせる。
呼吸困難になりそうで。
「美男美女でいいんじゃない?」
必死に会話をつなげるフリして酸素を補給しなきゃ。
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