霧生くん!?

確信は持てない。

だけど背格好は霧生くんだ!!

…良かった!!

霧生くんは元気になって、会いに来てくれたんだ。

懐かしいようで、嬉しさがこみ上げてきた。

ここから出れば霧生くんに会いに行ける。

誤魔化していたはずの感情が一気に爆発。

ポタポタと大粒の涙が止まらなくて。

あたしの中の何かに、ポウッと小さな温もりが芽生えて。

大きな光が射した気がした。