だけど、そこにはあたしの小さい時からの写真がちゃんと編集されていて保存してある。
ちょっと恥ずかしいけど嬉しかった。
だって、友達の写真も一枚もないし。
フォルダの中は、あたしで埋め尽くされていて。
愛されるって…幸せ。
浮かれちゃっている。
やっぱり、お兄ちゃんは関係なかったんだ。
ホッと安心したけど、見てはいけないと思いつつ日記を開いてしまった。
きっと、大学の事とか書いてあるだろうし。
お兄ちゃんの事だから、すっごくモテるんだろうな。
悪い虫がついてないかな?
なんて軽い気持だった。
フォルダの中に、いくつかのファイルがあって。
月や年数でまとめられていた。
日記の最新は昨日の日付まで。
ここ最近の、日記の中身を開いてみた。
少し読み進めて行くと、日記の中身から目が離せなくなった。
嬉しいとかじゃない。
悲しいとか、辛いとかじゃない。
あり得ない現実が書き込まれていたから。



