…次の日の放課後、1番最初に霧生くんの所へ行った。
今日は日勤だから。
病院に来てみたけど。
ラッキー♪♪
霧生くん1人じゃん。
素早く霧生くんに近づくと
「見て見て!!お兄ちゃんに携帯もらっちゃった。霧生くんもメールしよ?」
ご機嫌で携帯を見せた。
なのに、霧生くんの視線は冷たく携帯に注目。
「これ、電源切っとけよ。病院内だし。」
まるで、あしらうみたいな冷ややかな口調。
やっぱり、そういう所だけは厳しいんだから…。
病院内だから人目もあるし仕方ないけど。
でも霧生くん1人だから、あたしのテンションは変わらない。
「分ったから。メール!!メール!!」
白衣の裾を引っ張ってダダをこねる。
だって、メールできたら、連絡が取りやすくなるじゃん。
昨日みたいに、何時間も待たされることもないし。
何かがあれば、すぐに連絡できるんだから。
今よりリスクは少なくなるでしょ?



