「あのね、頼まれたんだ。ある女の子に。」

「それで?」

「ダメ…かな?」

「いいよ。で?いつにする?」

「明日、その子に聞いてみるから。都合のいい日は?」

「来週の火曜かな。」

「分った。じゃあ、また連絡するね。」

「うん。待ってる。」

電話を切った瞬間、壁にもたれながら。

その場に座り込んだ。

「大丈夫!!?」

ビックリしながら、霧生くんに駆け寄った。

「あぁ…。緊張して疲れた。」

「何言ってんの?緊張って。元カノでしょ?」

「でも、別れていたし。まさか、また連絡できるなんて思ってなかったから。」

「よかったじゃん。」

「ありがとうな。」

泣きそうな顔をして、あたしの顔を見た。