そんなに長く一緒にいて、仕事まで一緒で。
どうして別れちゃうの?
…もしかして、あたしもお兄ちゃんと一緒にいても。
付き合ってることも…
まして、結婚することもできない。
お兄ちゃんとの未来は、こうなっちゃうのかな?
そう思ったら聞かずにはいられなくて。
「なんで別れたの?」
そらされた視線なんかおかまいなしに核心に突っ込んだ。
「長すぎたんだよ。何でも知りすぎて。家族みたいになっちゃって。お互い好きかも分からなくなってた。」
重たくて、今にも言葉につまりそうな口調なのに。
そらした視線をゆっくりと上げて、悲しそうにほほ笑んだ。
その痛みが心の中に流れ込んでくる。
あたしの心までズキズキと痛んでくる。
「だから?クビになってもいいなんて言ったの?病棟は違っても、顔を合わせる機会あるし。気まずいよね。」
あんなにテンション高かったのに。
霧生くんのその顔を見たら、同じように悲しそうにしか笑えない。
「まぁ…。」
口ごもる答えが、当たりだって言っているように思えた。



