---着いた場所はファミレス。
「ちょっと何でファミレスかな?」
バイクから降りて、ヘルメットを外して開口一番。
「中学生には、十分だと思うけど。」
あたしの不満顔なんか気にもしないで。
クスッと笑っている。
「お兄ちゃんなら、もっといい所に連れて行ってくれるよ!!」
中学生だけど。
いちようは女の子なんだから。
ファミレスって失礼じゃない!?
「じゃあ、お兄ちゃんと行きなさい。」
淡々とした口調で。
スタスタと振り向きもせず歩き出した。
渋々と霧生くんの後を追うように、ふてくされながらファミレスに入った。
なのに、メニューを見た瞬間。
落ちた気分は一気に盛り上がった。



