7時を少し回ったくらい。

霧生くんは現れなくて。

数本の外灯が照らす広くて薄暗い駐車場。

ポツンと1人立ちつくしていた。

やっぱり…

からかわれただけか。

なんて、妙に落胆しちゃって。

普通ならからかわれたことに腹を立てるのかもしれないけど。

なぜだか、心の奥が切なさにも似た沈みゆく重たさが広がってゆく。

いつもだったらこんな事、気にもしないのに。

きっと…