きっと、スゴク恥ずかしかったと思う。 だって、小学生の…女の子の洋服だよ? それを高校生の男の子が買うなんて。 絶対、恥ずかしいはずだもん。 「あの…でも。」 モジモジして、上手く言葉が出ない。 「もしかして、気に入らなかった?」 「そうじゃなくて。…お父さんとかお母さんに怒られない?」 あたしに関わったら、絶対に怒られるでしょ? 「気にするなよ。」 クシャッとなでてくれた手。 大きくて。 優しかった。