「この子・・・・・いつまでたっても無自覚なんだから」

案の定、初音は意味がわからないというような顔で首をかしげていた。

もう少し、自覚させるには時間がかかりそう。


なんて考えてると・・・・・・


「キャーーーーー!!」


耳をつんざくような女子の黄色い悲鳴。



私と初音は「何事?」といった顔で見合わせた。



ふと、声のする方へ目を向けてみると、

王子様って感じの男が経っていた。


キラキラオーラが出てる・・・・・


女子からの質問に笑顔で答えている。


なんかこいつ・・・・気が合わなさそうだな。


話したこともないけど、直感でそう思った。