夢の中で見た君。

「あいつ・・・って誰ですか?」

「えっと・・・。」

「って、言いたくないことならいいんですけど。」

鏡ちゃんは、ハルちゃんみたいに

つっこむタイプじゃないから、

無理には聞いてこなかった。

でも・・・

友達なら教えてもいいよね?

「・・・あのね。」

「はい?」

「あたしの幼い頃見た夢にね・・・。」

こうして、あたしは話し出した。

幼い頃見た夢にでてきた、男の人が

あたしにこう言ったことも。

『お前が・・・になったら、迎えに行くから。』

って。

それを、ずっと期待してしまってる

自分がいることも。

「・・・てことなの。」

「・・そんなことがあったんですか。」

鏡ちゃんは、すごく真剣な顔をして

あたしの話を聞いていた。

「だから、彼氏作らないんですか?」

「う”っ・・・。」

「待ってるんでしょう?その人のこと。」

「・・・うん。」

ここは、素直に認めてしまったほうが

楽だろう。

「純情乙女だよねぇ。」

「ですね。」

「もうっ!からかわないでよっ!///」

やっぱ、話すんじゃなかったかぁ?

こうやって弄られるのわかってたのに・・・。

はぁ。あたしってばか?


このときのあたしは、まだ知らなかった。

この後そいつと再会を果たすことを。

そして、

そいつが人間じゃないかもしれないことを。