「それは……」 「先代夢見姫が、瑛の父を族長に不適格と予言をしたというのは、 誰が言い出したのか。 それ以外にも、音羽家に忍びこみ、 夢見姫の予言を盗んだものがいる。 この説明をしてください」 ハッと目を見開いた後。 琴さんは意を決して、話しだした。 「……全ては……私の母が原因なのです」 その言葉に、全員が目を見はった。 「それは、私達が産まれる前からの因縁でした」 琴さんは、昔話を語るように話した。