きっと、もう、あの時には。


あたしはここに来る事が決まってたんだ……。


止まってしまった足を打たれ、また無理やりに歩かされていく。


だんだんと、自分が戻ってくる。


そう、夢。


あたしが見る夢には、全て意味があるはず。


あの鉄格子だって、夢に見た。


そして、それからどうなった?


鉄格子が消えて、その後に見えたのは。


翼。


六花の翼と、赤い血……。



そうだ。


あきらめちゃいけない。


あたしには、まだ。


お母さんの予言が残ってる。



六花の翼が。


残ってる。