がしゃん!!


また、瑛さんは自分で自分の額を鉄格子に打ち付けた。


胸の痛みを、分散させるように。



「……お前が、夢見姫でなければ……っ。

どうして、憎んでくれなかった。

その方が、よほど……!」



そこまで言って、勢い良く首を振った。



「すまない……!」




拒絶。


そして、瑛さんは。


鉄格子から、手を伸ばして。


あたしの頭を、引き寄せた。