あたしは首を横に振った。


「そんなの、知らない。

貴方達の都合で、勝手に汚されて殺されるあたしの身にもなってよ」


「まりあ……」


「お願い……

同じ儀式なら、貴方が……」


「頼む、黙ってくれ」


「貴方が、あたしの力を奪ってよ……!」


「黙れ!!」


つなわたりも、これで最後。


ごめんね。


あたしは先に、降ります。




「……あなたが、好きです……」





情けない事に、涙と一緒に出たのは、たった一言だった。


もっともっと、伝えたいことはあるはずなのに。