多分、それは。



あたしが一番、伝えたかったこと。



一緒にはいられないけれど。



せめて。



貴方が、幸せでありますように。



あたしの小さな声を聞いて、

また瑛さんは、驚いたような顔をした。



そして。



その紫の瞳から、雫が一つ。



落ちた。