……と、言うわけで……。
皆で集まったはいいけど。
「なんもねえんだよなぁ……」
遊ぶといっても、
トランプと携帯ゲーム機くらいしか持っていない。
「お酒でも飲んじゃう?
送別会だしさ」
「おっ、ええなあ!」
清良とオーリィが提案した。
「あー……いっか、そうしよう!
あたしが言えば、お手伝いさん達も黙っててくれるよ」
「全く……なんて姫だ」
別に送別会なぞしてくれなくてもいい、
と瑛さんは言ったけど。
全員が引き止めて、
台所から勝手に、アルコール類とおつまみを拝借してきた。
そして、昼間から宴会が始まったのだが……。
「いいぞー、太一、脱げ脱げー!」
「おー、あっちいから全部脱ぐかー!」
「コラコラコラ!!」
あまりお酒に慣れていない清良と太一は、
すっかり陽気になっていた。



