「じゃあ、瑛さんは任務完了で、村に帰るんですね?」
太一がやけに明るい声を出す。
「ああ、そうだな。
やっと帰れる……」
もううんざり、というような声を出した瑛さんに、
あたしの胸はチクリと痛んだ。
そりゃ、口が裂けても『寂しいなあ』なんて言わない人だけどさ。
そんなあっさりかぁ……。
「いやいやちょっと待ってくれ、瑛。
まだ夢見姫のそばには、危険がある」
「は?」
「ほら、そこに」
「ん?あ、僕かいな」
留衣さんが指差した先には、
和菓子を片っ端から口に入れていたオーリィがいた。
「スゴイなー、和菓子。
beautiful、しかも美味しい」
「ごまかさないで。
キミは何者なんだい?」
留衣さんの圧倒的な威圧感に、
オーリィはお菓子を置いて座りなおした。
「しゃあないな。
まぁ、伊奈との戦いが終わったら、話すつもりやったし、ええか」



