六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】



「大昔からの縁って……」


「あぁ、我が安城一門は、実は陰陽師の家系でな。

占いもするが、うちはお祓いとか呪い専門で。

うまく業種が別れてたから、本家同士の仲が良かったんだ」



陰陽師……。


そんなの、本当に漫画か映画だ。


今度こそ、本当にくらくらしてきた。



「じゃあ、太一のあの鷹は……」


「式神だな。

あれは、もとは紙とか植物でな。

術者の力によって、人や動物に姿を変えられるんだ。

術者の力が強いほど、攻撃をしたり話したり、色んな事ができる」



じゃあ、あのサングラスの男の人は、本当に紙だったんだ……。


少し、ほっとする。


目の前で殺人現場を見てしまったような罪悪感を感じていたからだ。