「矢……?」 赤い星だと思ったのは、赤い矢だった。 矢は足下の地面に突き刺さっている。 羽の近くに、手紙らしきものが結びつけられていた。 この矢が、戦いの始まりを知らせる鏑矢だったのだということを。 あたしはすぐに、知る事になる。