六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】



「うわぁん!」


自分でわざわざ思い出すなんて、あたしはバカだー!!


とにかく余計な事を考えないように芋を洗い、夕食の準備を終えた。


庭に行くと、夏の日差しのおかげで、

昼過ぎには洗濯物がカラカラになっていた。


「暑いねー、アキちゃん」


「にゃー」


エアコンをつけて洗濯物をたたみ終えると、急に眠気が襲ってきた。


朝早かったもんなぁ……。


主婦も大変だなぁ……

子供が産まれたりしたら、もっと大変だろうなぁ……。


……でも、いいなぁ……。


いつかは……。


誰かのために、こうして……。



あたしは床に寝転んで、うとうとと眠りについてしまった。