夢の話をすると、皆が険しい顔をした。
「前より具体的な夢を見たのね」
清良が言い、瑛さんがうなずく。
「最近、力が強くなってきたせいだろう。
おそらく、予知夢だな」
「って……。
あいつらに、俺らがやられるって事?」
太一が瑛さんをにらむ。
「……それはわからない。
夢は俺が血を流すところで、終わってるからな。
その後逆転するかもしれないし、
もっと悪い事になるかもしれない。
とにかく留衣さんに報告して、用心するしか……
俺達にできる事はないな」
瑛さんが言い終えると、あたし達は全員うなずいた。
「学校はどうすんの?」
太一が言う。
「皆、行ってきて。
あたしはしばらく休んで家事に専念する」
「でも、まりあ……」
「怖くて、結界の外、出られないから……」
それに、他の皆にはできるだけ普通の生活をしてほしい。
あたしと離れてれば、危険は少ないはずだ。



