ここはどこだろう。
どこまでも続く森に囲まれている。
…………!
太一!清良!
二人とも、傷だらけでうずくまっている。
あたしの目の前には、メガネの男の人が立ちはだかる。
どうしよう、どうしたら……!
メガネの男の人が、あたしに手を伸ばした。
その瞬間――。
パッと、赤い花が咲いた。
!!
赤い花は、血液だった。
だけどあたしのものじゃない……
それは、あたしを守った瑛さんのものだった。
綺麗な顔が苦痛に歪む。
「やっ、あぁぁぁ!!」
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