「まりあ、単刀直入に聞くね」


「うん?なに?」


「瑛の事、好きなの?」


ぶふぉお!!


口に含んだお米が勢い良く飛び出してしまった。


「な、な、何で!?」


「だって使い魔に嫌いな人の名前なんかつける?」


「き、嫌いじゃないけど、そんな、

好きだなんて事、ありません!」


思わず大きな声を出してしまうと、周りに注目されてしまった。


咳払いして、清良を見返す。


「あたし、ちゃんと自分の立場わかってるよ。

しばらくは誰も好きにならない」


「ふうん……」


「そう言う清良は、好きな人とかいるの?」


反撃のつもりで聞いたのに、清良の態度はクールなまま。


「いるわけないじゃん。

なんだろうねぇ、うちらの周り結構豊作なのに。

瑛とオーリィはイケメンだし、太一は可愛いし」


「太一……可愛い?」


「まりあ知らないの?

太一、1年の間で人気あるんだよ」