「ねぇねぇ、昭。今年のお誕生日は、私がケーキを作るからね♪」 算数の宿題で分からない所があると言うので、真輝の部屋で一緒に宿題をやっていると、急に真輝がそう言ってきた。 「おまえ、自分の誕生日に自分でケーキ作るって、淋しくないか?」 ペシッ 「イテッ」 頭をパーで殴られた。 「私の誕生日じゃなくて、昭のお誕生日のケーキだもん!」 腰に両手を当てて頬を膨らませ、仁王立ちしてそう宣言する真輝。 そう力説されても……。