イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*

楽しそうにくすくす笑いながら。

拓海は手を離して、頭の後ろで手を組んだ。


(年を取ったら)


それまで、ずっと一緒にいられるかな。

拓海と。

15歳のころと変わらない、夢見るような美しい黒い瞳をした、この人と。


「んじゃ、出すね」

「うん」


入江家へ伸びたまっすぐな道を、車は迷いなく、まっすぐに進んでいった。






【 イノセント・ラヴァー  完  】