結衣がチラリと様子を窺うと、ロイドもこちらの様子を、おもしろそうに窺っている。

 どんなエロいポーズの写真でもひるまないぞ、と心構えをして、切り開いたページを勢いよく広げる。
 その途端、目が釘付けになった。

 女性の局部のドアップ写真が、断面の写真とセットになって、ズラリと並んでいたのだ。


「何、これ!」


 不覚にも思わず叫んだ結衣を見て、ロイドが声を上げて笑う。


「刺激が強いと言っただろう」
「こんなもの、普通に本屋に売ってていいの?」

「だから買った人しか、見られないようになっている。それに、見てくれよりも、そこがセクサロイドの一番重要な部分だからな。研究と開発にも一番金をかけている。一番のセールスポイントを見せないわけないだろう」