「その雑誌に付いてる付録のカードに動画が収録されているはずだが、本当に見たいのか? 思い切りエロ画像だぞ」
「……え……」


 セクサロイドが、何のためのロボットか考えれば、それも頷ける。
 彼女たちが公園を散歩している映像を、見たいと思うユーザはいないだろう。

 ひとりでコッソリと見るのなら、それでも見てみたいが、カードの映像を見る方法が分からないので、ロイドと一緒に見る事になる。
 そんな勇気が、結衣にはなかった。


「それなら、やめとく。その代わりハサミを貸して。ここを開けてみたいの」


 結衣が袋とじの部分をつまんでみせると、ロイドはため息と共に立ち上がった。


「そこも充分、刺激が強いんだがな」


 部屋の隅にある机の引き出しから、ハサミを取り出して結衣に渡すと、ロイドは再び結衣の隣に座った。