赤と黒のコントラストが鮮やかな、レースのハイレグTバックのショーツは、確かにエロ学者好みかもしれないが、結衣が着けているのを見たら、ロイドもビックリするんじゃないだろうか。
 自分で見てもビックリしそうな気がする。


「いやぁ、それはちょっと……」


 結衣が笑顔を引きつらせていると、パルメがクスクス笑って手招きした。


「他にも、すごいパンツありますよ。こっちこっち」


 パルメと一緒に奇抜な下着を見て笑った後、ごく普通の下着を買って店を出た。

 ロイド用の大きなケーキの焼き型や、二、三の生活用品を買い、一通り買い物を終えると、パルメは結衣の買ったものを持って王宮に引き上げた。

 パルメに礼を言って別れた後、結衣は先ほどロイドを置いてきた本屋へ向かう。

 大きな本屋なので、捜して歩くのは効率が悪い。
 入口まで来てもらおうと通信機を取り出した時、入口を入ってすぐの雑誌コーナーにロイドの姿を見つけた。