クランベールの甘い日々 〜クランベールに行ってきます 番外編集〜

 途端にユイが、自分の口を押さえて顔を背け、ロイドを突き放した。


「どうした?」


 怪訝に思い問いかけると、ユイは顔をしかめて、ロイドの下から這い出そうとする。


「お願い、どいて。気持ち悪いの。お腹を圧迫しないで」


 ロイドは身体を浮かせて、ユイを解放した。

 ユイは背中を向けて横向きに転がり、口と腹を押さえて、そのまま動かなくなった。

 よく見ると顔色が悪い。辛そうに歪められた顔を覗き込みながら、ロイドは背中を撫でる。


「具合が悪いのか? いつからだ?」

「……昨日の夜から。胸がムカムカして、ゆうべも気持ち悪くて晩ご飯が食べられなかったの」