翌日ロイドは早速、気になっていた車を見に、蒼太と一緒に車庫へ向かった。

 蒼太は大学の工学部で、コンピュータやロボットの研究をしているので、ロイドとは気が合いそうだ。

 結衣は興味がないし、見ていても分からないので、居間で新聞を見ていた。

 すると父がやってきて、隣に座り話しかけてきた。


「おまえ、いい人を見つけたな」


 ロイドの事を言っているようだ。
 結衣は新聞を畳んで頷いた。


「うん。結婚してもいい?」


 結衣が尋ねると、父は少し寂しそうに笑って言う。


「おまえが、そうしたいなら、反対はしない。昨日話してみて、ロイドくんがいかにおまえを大切に思っているか分かったからな。正直言って最初、外国人だっていうのは抵抗あったんだが」