三人で外に出て階段を下りると、雪が激しさを増していた。
 人通りの少ないマンション前の道路には、うっすらと積もり始めている。

 ロイドは珍しそうに空を見上げたり、道路に積もった雪を踏んだりした。

 蒼太が駐車料金を支払って車を出してくると、ロイドの興味は車の方に移った。

 興奮したように仕組みについて訊かれたが、免許すら持っていない結衣にはよく分からない。

 明日蒼太に教えてもらうように言って、後部座席に乗せた。

 結衣が助手席に座ると、蒼太は車を発進させた。